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腱鞘炎に対するTP鍼治療

腱とは何か

「腱鞘炎」という言葉を知っている方は多いかと思いますが、
「腱鞘」が何かを知っている人は少ないかと思います。
そもそも筋肉は、骨に付着していて、関節をまたぎ、連結する
もう1つ骨に付着し、関節を動かしています。
しかし、正確にいうと、筋肉が直接骨にくっついているわけでは
ありません。筋肉が腱組織という硬い組織になって骨に付着して
います。この部分での炎症を「腱鞘炎」といいます。

腱は、周囲を滑膜性腱鞘という柔らかい袋状の膜で覆われて
います。この中には滑液が含まれていて、腱がスムーズに滑走する
ようになっています。そして、この袋状の膜の外側には、
強固な靭帯性腱鞘があり、腱の固定をしています。

つまり腱鞘炎には、

  1. 腱鞘の内膜を覆う滑膜の炎症
  2. 靭帯性腱鞘の慢性肥厚性の炎症

の2種類があります。

 

原因は何か

炎症が起こる原因としては、細菌感染やリウマチによる
自己免疫疾患によるものもありますが、ほとんどの場合は、
繰り返えされる運動による物理的・機械的な刺激によるものです。
例えば、ピアニストやPCのタイピング、事務で作業など、同じ
作業を繰り返すような方に起こりやすい症状です。

 

物理的刺激が加わる部位によって、

  • ドケルバン病:手関節橈側で発症する腱鞘炎
  • ばね指:母指やその他の指の屈筋腱で発症する腱鞘炎

などがあります。

 

腱鞘炎に対するTP鍼治療

今回は、腱鞘炎の中でも比較的多いドケルバン病に対するアプローチ
を紹介します。
ドケルバン病では、「長母指外転筋」という母指を外に開く筋肉
に対して的確に刺鍼することがポイントとなります。基本的には、
局所に認知覚がみられる部分に対してアプローチしますが、肘関節
の近くや、場合によっては
頚部など、遠隔部に対しても施術する場合が
あります。

 

母指の付け根付近の長母指外転筋
に対して、鍼を繊細に操作してズーン
という響き感覚を再現していきます。

 

 

 

 

 

 

長母指外転筋は、肘関節付近に付着し、
母指まで走行する細長い筋肉です。患部ばかり
施術をしていても、症状をすべて取り除けない
ことがあります。そこで、起始部に対しても
アプローチする必要があります。

 

 

 

 

また、腱の表層よりも、深層、つまり骨側にTPが形成されやすいため、
腱をすくうように刺鍼をしなければなりません。