職場としての治療院選び その2

前回は学生時代の職場としての治療院選びについて書きました。

そして第2回目のテーマは、「国家資格を有した状態、または登録を待っている状態での治療院選び」について書いていきます。

国家資格を有してしまえば、選択肢は大きく広がります。

  1. 地域の鍼灸院、マッサージ院、鍼灸・接骨院で雇ってもらう
  2. 開業する
  3. 往診
  4. 間借りして、自分のペースで働く
  5. その他

など、さまざまな方法で資格を生かすことができます。

今回は主に①を選択した場合のお話です。
おそらく、皆さんが職場として治療院を選ぶ際にポイントとなるのが、

  • 勤務地
  • 給料、福利厚生
  • 休み
  • 治療内容
  • (トレーナー活動)←私の場合は当時、大変重要視していました

勤務地や給料、休みに関しては、どこで妥協できるか、だと思います。
たびたび鍼灸の国家資格を「自動車の運転免許」に喩えて説明していますが、1年目の治療家に高いお給料を支払ってくれる場所は少ないです。また、社保・厚生年金に加入し、有給休暇も取得できるようなところは滅多にありません。

特に、有給休暇に関しては、とても扱いが難しいです。
美容室と同様、多くの場合、1人の鍼灸師が1名の患者さんを対応していくため、先々の予約を取っている場合、患者さんに連絡して予約を変更してもらうか、代役を立てるしかありません。予約を変更できればいいのですが、「その日しか行けないから、他の鍼灸師でいいよ」と言われてしまったら、次からその人にスライドしてしまう可能性があります。

雇われていたとしても、個人事業主、自分自身が看板となるので、有給休暇であったとしてもそれ相応のリスクを背負うことになります。

もちろん、「働き方改革」と言われているように、拘束時間を短くし、休みやすい環境を作ることも大切です。私も、いずれ人を雇って働く日が来た時に備え、いろいろ考えてはいますが、まだ「これだ!」という具体的な答えは見つかっていません。もし何かいいアイデアがありましたらご教授ください。

個人的には、上記のような条件面で治療院を選ぶよりも、「治療内容」で職場を探す方が、将来的にはプラスになると思います。

  • 鍼灸師として仕事をしたいのか、それともマッサージ中心で仕事をするのか
  • 鍼灸師として頑張るなら、「THE 東洋医学」の治療法を使いたいのか、それとも「トリガーポイント」やその他の治療法でいくのか。マッサージも院独自のテクニックに誇りを持っている所がたくさんあります
  • 治療美容やリラクゼーションの道を選択する

のように決めてはたくさんあります。

こういった内容で治療院を絞り込んでいくと選びやすいのではないでしょうか。

学生時代は治療院勤務をする必要はないと言いましたが、学生時代から様々な治療院を見てくることで、「自分がどんな治療院で働きたいか」というイメージを膨らませることができるので、その点はメリットがあると思います。

トレーナー業もしたい、往診がしたい、など希望する勤務形態もあると思いますが、初めに治療技術をしっかり習得し、それからトレーナー業や往診の道へ進んでも問題ないと思います。
正直、自分の希望する条件をすべて網羅する職場は「ない」と思います。

ちなみに私は、鍼灸の1年生、2年生で2院の治療院で勤務し、一度普通のアルバイトを挟みました。そして、国家資格を取得し、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの受験のため、通学しながら鍼灸・整骨院で勤務していました。

この治療院との出会いは、本当に偶然でした。
現在の妻が勤務していた治療院の院長から「トリガーポイントはトレーナーやりたいならいいんじゃない?」と何かのタイミングで紹介していただき、勉強会に参加することになりました。
その最初の勉強会でトリガーポイントに魅力を感じ、医道の日本で検索して見つけました。当時はすでに会から離れていましたが、私が参加した勉強会で学んだ先生の治療院でした。

私は、これまで3つの治療院で勤務し、

  1. ネットで調べる → うーん
  2. 紹介 → う、うーん
  3. 助言をもとに調べる → 感謝

といった感じでした

正直、縁、運です。
「これがしたい」という目標が明確であり、ここで学びたいと思うところへ連絡するしかありません。ダメでも食らいついていくしかありません。そして働いてみて「ダメだ」と思ったら、変な気は使わず次を探すべきです。①の治療院も、②の治療院も、人生の先輩であり、つながりを気にしましたが、これと言って何かその後の仕事に悪影響を与えたかというと、そのようなことはありませんでした。

もちろん、失敗はしないに越したことはないので、縁や運を引き寄せる方法としては、業界の先輩、例えば学校の先生などに自分のやりたいことを伝え、相談することです。セミナーの情報や、求人の情報が一番集まるのは、現場で教えている先生です。
もちろん、私に直接ご連絡をいただければ、可能な範囲で相談に乗ります。