寝違いに対するTPアプローチ

朝起きると、「首が痛くて動かせない、首が回らない」といったことがあります。
特に、寒暖差が激しく、薄着で寝てしまった日の朝、寝違えてしまいがちです。

経験上、寝違えは「放っておけば、1日2日で落ち着く」と思いがちですが、中には「痛みが1週間以上取れない」というケースも少なくありません。

寝違えの原因として以下の原因が挙げられます。

  • 疲労、過労
  • 睡眠不足
  • 泥酔
  • ソファや床などで寝る
  • 寒くて縮こまる

などが考えられます。
いずれの場合でも、不良姿勢で寝てしまったことにより、筋肉に不要な緊張(収縮した状態)が持続的に生じたため、トリガーポイントが形成され、症状を引き起こしたものと考えられます。

何かしらの原因でトリガーポイントが形成されてた状態で、急に朝の冷え込みがきつくなるなどさらに外的な要因が加わると、寝違えを起こしてしまいやすいので注意が必要です。

トリガーポイントには「短縮痛」といって、筋肉を縮める、収縮させたときに痛みを発するという特徴があります。そのため、寝違えを起こすと「頭を斜め前方に倒した」姿勢を取ります。
これは、トリガーポイントを内包している頚部の筋肉を自然と伸ばして、痛みを和らげようとするためです。

そこで、問診と視診から、トリガーポイントを内包しているであろう筋肉に検討を付けていきます。
そして、ベッドへ移動していただき、筋肉を「触察」していきます。
触察とは、トリガーポイントを検索するための専門の手技です。筋肉を細かく触り分け、的確に押し当てることで、「あ~そこだ!」という響き感覚、認知覚が得られます。

「痛めた筋肉をマッサージしたら悪化しないのか?」
という疑問を持たれるかもしれませんが、触察は一般的なマッサージと違い、筋肉と筋肉の溝、硬結を的確に押し分ける手技なので、筋肉を傷めるようなこともありませんので、ご安心ください。

認知覚をすべて発見したら、あとはその筋肉に対して鍼を刺していきます。


図は、右の肩甲挙筋です。
この筋肉が寝違えの痛みを引き起こす原因となる筋肉の1つです。
肩甲骨の内上角から上位頚椎に付着する筋肉で、図からも分かる通り、何本かの束に分かれているので、細かく触察する必要があります。

触察し、どの筋にトリガーポイントが形成されているのかを発見したら、そこへ鍼を刺していきます。細かく刺鍼転向を行い、鍼が当たると、響き感覚が得られより効果的な施術が行えます。